腰痛体操>重要な腰の筋肉
腰痛体操にとって重要な腰の筋肉は腰の深部筋です。● 腰の深部筋
腰椎、骨盤、脚(あし)を連結する腰の筋肉が、
どのようにこの骨組みを支えているのか見てみましょう。
腰の前と後、内と外の4つの方向から分析します。
1) 腰の前面
前面を支える重要な筋肉は、大腰筋と腸骨筋そして大腿伸筋です。
大腰筋は腰椎の前面から、腸骨筋は骨盤の前面から起始し途中で一緒になって、
脚(あし)の上前面に連結します。
大腰筋は他の動物に比べて人間で特に発達しており、
2足歩行に重要な役割を果たしていることが知られています。
大腿伸筋はいわゆる“ふともも”の筋肉で、骨盤と脚の前面を連結します。
2) 腰の後面
後面を支える重要な筋肉は、お尻を形作る外骨盤筋群です。
外骨盤筋群は、腰椎の下に位置する仙骨と骨盤の後面から、
脚(あし)の上後面に連結します。
また、大腿屈筋は“ふくらはぎ”の筋肉で、骨盤と脚の後面を連結します。
3) 腰の内面
内面を支える重要な筋肉は、内転筋です。
内転筋は、骨盤の内面と脚(あし)の上内面を連結します。
4) 腰の外面
外面を支える重要な筋肉は、大腿筋膜張筋です。
大腿筋膜張筋は、骨盤の外面と、脚(あし)の上外面を連結します。
これら4つの面の筋肉がバランスよく働いてはじめて腰はうまく支えられるわけです。
いずれか1つの面の筋肉に変調を来たしただけで、腰を支えることに無理が生ずることになります。