慢性腰痛と腰の特殊な役割
慢性腰痛が回復しにくいのには理由があります。体のかなめである腰の役割が非常に特殊だからです。
腰は体のかなめです!体の中央にあって、いつも次の3つの働きをこなしています。
@“体を曲げる、ひねる”
A“上半身を支える”
B“姿勢のバランスをとる”
@ わたしたちの腰の柱は、大黒柱のような一本の太い柱ではありません。
“体を曲げる、ひねる”働きをこなすため、5個の骨がクッションをはさんで積み重なっています。
その骨が腰椎、クッションが椎間板。
これらの積み重ね構造が、腰の柱を曲げたりひねることを可能にするのです。
そして、腰の柱を動かすのは腰の筋肉の働きです。
A また、腰の柱だけではとても重い上半身を支えられません。
“上半身を支える”ため、腰の柱は強化される必要があるのです。
そのため、腰椎は靭帯という強靭な線維で連結されています。
さらにその周囲を腰の筋肉で補強されています。
B 腰の筋肉は、腰の柱を動かしたり補強しているだけではありません。
“姿勢のバランスをとる”という働きもこなしているのです。
わたしたちは、腰の柱を時には立てた状態で、時には曲げた状態で、そのまま姿勢を保つことができます。
腰の筋肉はお互いに調整をとりながら、常に姿勢のバランスをとっているのです。
このように、体のかなめである腰は、体を動かしつつも支える、体を静止させているときにもバランスをとる、
というようにいつも働いているのです。
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